聖数3の二乗はオカルティック・ナイン————

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OCCULTIC;NINE

 

 

オカルティックナインのセールが最終日だったので、駆け込みで購入しました。

で、それを今日初めてプレイ。

5時間ほどやりました。

 

まだかなり序盤の方で、アニメ版でいうとまだ2話が終わったあたりです。

やり始めたばかりなのでなんとも言えませんが、科学ADVシリーズに共通しているモチーフが含まれていたりして「あ、科学シリーズだなぁ〜」という感じがします。

 

特にマスコミやバサラー(まとめサイト『キリキリバサラ』のユーザー)の描き方なんかにはそれが顕著に出ているかなと。

 

カオスチャイルドでは「表面上の情報だけで物事を判断し、外野から当事者に石を投げてほくそ笑む者たち」のことを情弱と呼称して批判していました。

 

で、今作ではそのモチーフがマスコミとバサラーに引き継がれていて、事件の遺族を食い物にするマスメディア、本当のことを黙っている政府、安全圏から他者を叩いて悦ぶネット民……とその切れ味は衰えていないように思えます。

 

というか、今の時代になってさらにその批評性は増したかなと思わざるを得ません。

2ちゃんねる(5ちゃんねるではなく)、ブログ、SNSが罵詈雑言に塗れた世界であることは広く周知されていました。

そして、ヤフコメもまたその仲間入りを果たしたことも記憶に新しく。

 

内情をよく知りもせず調べもせずに、虚偽の義憤でギンギンに勃起した人たちが寄ってたかって正義を振りかざす。

その姿は猛烈に吐き気を誘います。

 

そういう世界の嫌な部分を思い出させるゲームです。

ゲームは現実を忘れるためにあるというのに。

これじゃちっとも現実の痛みが薄れないじゃないですか。

全く……本当このゲームは最高ですね。

 

やはり作品というのはこうでなくちゃなと思います。

現実のおかしいところを暴き出し、突きつけ、立ち向かう勇気を与える……それでこそ世の中に出す意味があると私は思います。

 

無論、意味のあるモノだけが全てではないとも思っています。

スタージョンの法則*1ではないですが、やはり意味のある作品ばかりでは疲れちゃいますからね。

 

世の中には意味のない作品も、意味のある作品も必要だと思います。

というクソみたいなエクスキューズで終わり。

 

 

 

あと、今作は過去作をやってない方がむしろ楽しいかも知れません。

たしかに過去作を知っているとニヤけるポイントはあるのですが、過去作にも出てきた物語的ギミックの変化球的なモノも出てくるので、過去作をやってからというよりはいきなり本作をやった方が衝撃も大きいです。

 

衝撃を味わいたい方にオススメのオカルティックナイン

ダウンロード版はセール中ですので是非遊んでみてください。

まぁセールは今日までだけどな!!!

ガハハハハハ!

 

マンガは2コマだけ進めました。

スゴロクみたいですね。

 

 

 

*1:一言でいうと「90%の駄作がなければ10%の傑作は生まれない」みたいなことです。なお、ここでいう傑作とか駄作とかいうのはあくまでも分かりやすい表現を選んだ結果ですので、特に意味はありません。