ケロロ軍曹を見て泣いた

 

今日は発表*1用のスライド作成と台本ができたので、アニメを見た。

 

見たのは「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」(以下「下セカ」)と「ケロロ軍曹」。

下セカは高校生の頃めちゃくちゃハマっていて、ちんぽとかセックス!とか言いまくってた気がする。

最終的にラノベも全巻揃えたくらいには熱中していた。

しかし、そんな自分の盛り上がりとは裏腹に、自分以外に見てる人はいなかった。

おかげで「なんか下ネタばっか言う痛いヤツ」みたいな認識を持たれた高校生だったと思う。

 

そんな思い出たっぷり奥までしっぽりの下セカな訳だが、この度めでたくdアニメストアに追加! これでいつでもSOXの活躍が見放題だ!(ただし、家族から隠れてコソコソ見なくてはならない。AVと同じ扱いである)

……というのが数年前の話。

そして現在(2022年)。

 

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(見放題作品リストから)でっでででっ出るッ!!!!!!

 

カポーン(鹿脅し)

 

いつまでも

見れると思うな

下セカを

    下セカ川柳

 

 

 

 

 

 

 

 

ら抜き言葉−191919191919点

 

 

 

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そういうワケなので一気に見た。

相変わらず面白い。

高校の頃ほどゲラゲラ笑い転げる事はなかったが、終始ニヤニヤしながら見てしまった。

(しかし、エンドクレジットで松来さんの名前を見るたびにしんみりした気分になった)

 

まぁ諸々の事情でないだろうとは思いますが、2期を待ってます。

なぁJCスタッフ。俺はあの日から、全裸フル勃起待機中なのだぜ。

 

 

で、ついでに他のアニメを見ようと思ったのだが……

視聴履歴にケロロ軍曹があったので見ることにした。

たしか「君にジュースを買ってあげる」が聞きたくてオープニングだけ流したのだった。

本編を見るのは何年振りか。

 

さて、過程を省いて結論だけ述べよう。

私は泣いた。24にもなった髭ヅラ*2の汚い男が涙を流したのだ。

それはなぜか。

今回鑑賞したエピソードがあまりにも感動的だったから……ではない。当然だ。

 

私が泣いてしまったのは、ケロロ軍曹を取り巻く諸要素だ。

まず作品の雰囲気。

非常にゼロ年代的だ。

家族モノの体裁を取っていて、主人公一家は暖かい家庭である。

見たところ家も一戸建ての大きな家だし、けっこう裕福そうだ。

そして今回のエピソードは運動会で冬樹(主人公一家の弟くん)がリレーのアンカーやらされる回。

この「運動会」というモチーフを使うところも、こういうコメディ的な描き方をするのも本当に懐かしい。

モア殿の「ぶっちゃけ」口調。

モア殿の髪色や肌の色。

モア殿の能登麻美子

夏美の斎藤千和

小雪広橋涼

そして作品内の雰囲気の何もかもが「懐かしい」。

 

エンドクレジットには川上さん、藤原さんの名も……あぁ……辛い……

 

さらにリアタイで見てた頃の記憶も流れ込んでくる。

あぁ、そういえばテレビ見るために土日は早起きしてたよな。

土曜は何見てたっけな。

記憶が曖昧だ。

トミカヒーローシリーズが好きだったな。

レスキューフォースとレスキューファイアー。

あとリュウケンドーとおはコロとまめゴマと……。

遊戯王の再放送も見てたな。

たしか小学校の運動会が土曜日だった時があって、GX見てから行ったな。

たしかユベル編の後半あたりだったかな。

あとビューティフルジョーも見てたし、韋駄天翔も見てたし、爆丸*3も見てたし、トランスフォーマーアニメイテッドだって見てた。

パワパフガールズもZもワンワンセレプーも見てた。

あとあれだ! ネットゴーストピポパ!

あとはコロコロ系アニメだな。(メタルファイト)ベイブレードとか。

でもこれらって土曜日だったか?

日曜日だった気もするが……。

 

いや、でも日曜はあれだな。

その辺は明確に覚えている。

日曜はたしかにルーティンがあった。

バトスピ見て、戦隊見て、ライダー見て、そしてポケモンサンデーを見ていた。

その後は両親がイオン的な所に買い物に行って、それについて行った。

100円もらってデジモンバトルターミナルやったり、パック買ってもらったり、迷子になったりした。

まぁいわゆる政府が想定するところの「平均的な家庭像」の最たる例だった気がする。

 

そんなことを思い出してしまって、ちょっとだけセンチメンタルな気分になった。

あの頃はよかった……。

何も未来を疑うことなく、輝く瞳で世界を見られた。

でもそれは幻想だと分かっている。

 

あの頃は良かったんじゃない。

あの頃は「良かった」と思わされていたんだ。

格差社会や環境破壊はドンドン進行していたのに、それらは巧妙に隠されていた。

カバーストーリーを見せられていたんだ。

 

そのカバーをカバーだと気づいていなかったから幸せでいられた。

今はそれが単なるカバーだったと分かってしまったから幸せじゃなくなった。

 

とはいえ、どうであってもあの頃の日々を懐かしむ気持ちはなくならない。

友達とベンチの両橋に座ってデュエマしたり、記念碑の上に座って遊戯王したり、近所の駐車場でバトスピしたり。

 

あの日々はたしかに楽しかったし、とても貴重な時間だったのだ。

そんなことも知らずに、ただのほほんと無意に過ごしてしまった。

 

もっと大切に、味わって過ごすべきだったのに。

 

でもそれは、過去だけの話ではない。

今だってそうだ。

 

真っ昼間から外を出歩けることも、食後に家族と喋ることも、友達とDiscordで喋るのも、机に向かってマンガを描くのも。

何もかもが実は大切な時間で、当時の当人はそうと気づかない。

 

そして気づかないことに気づいた以上は、大切に過ごさなくてはならない。

今という日常は、きっといつか、ノスタルジーの対象となるかけがえのない時間なのだ。

 

いや今だけじゃない。

それは過去もそうだし、現在も、未来もそうだ。

過去にあったものが、今にはない。

しかし、今あるものは過去にはなくて、多分未来にもない。

未来にあるものは過去にも今にもなくて、ただそこにあるものがある。

 

ちょっと違うかもしれないけれど、言いたいことはつまり「あらゆる時間は等価である」ということだ。*4

 

だからあの日々を恋しく思うなら、今という時間をなるたけ多く咀嚼して、なるたけ深く味わう必要があるのだ……

 

みたいな感じの事を考えてなんか泣いた。

寂しい。

なんかもう眠くて頭が働かんので寝る。

 

なんか真夜中にクソ恥ずかしいポエム書いた気がするな〜。

明日になったら消すかも知れない。

消さないかも知れない。

こういう緩さもゼロ年代っぽいな。

 

やだなぁゼロ年代

ゼロ年代のニオイを脱臭したいけど、いまだその重力圏内から出られていない。

 

*1:ブログを書いていなかった2ヶ月間でマンガ制作のワークショップに参加し始めた。そこでやる発表

*2:ついで言えば鼻毛が伸びていて時々、先端に固まった鼻水が付着している

*3:特にニューヴェストロイアが最高だった

*4:無論,これは幸せな時間を生きている者の詭弁でしかない。世の中には「死んだほうがマシだ」と思うほどつらい生き方を強いられた人だっているのだから。彼らの苦しみが幸せと同価であるとは言い難い。