「影響を受けた作家は?」という質問の強度について

 

今日はマンガのワークショップに参加してきました。

かなりタメになる話も聞けた気がするし、なによりやる気が出る。

 

人間のミラーリングという機能はかなり効果を発揮するのだなと痛感する。

そしてその効果は、オンラインよりもオフラインの方が顕著だ。

 

視覚情報と聴覚情報だけで他の人たちと繋がるのも良いけれど、やはり対面で会って、その場の空気みたいなものに身を晒す事で目覚めさせられるスイッチはある気がする。

……認めたくはないが(引きこもり気質なので)。

 

そんなワケだが最近気づいた事を書いておこうと思う。

「影響を受けた作家は?」という質問がある。

最近、この質問にはあまり意味がないなと感じ始めた。

 

質問には、「意味を問う質問」と「コミュニケーションのための質問」の二つがあると思っている。

自分は今まで、影響を受けた作家は?という質問は「意味を問う質問」だと思っていた。

なぜなら、「自分はどの作家の影響を受けている」という自己認識を語るものだから。

 

けれど最近,自分の認識と他者からの意見に乖離がある事が分かった。

例えば自分の絵柄だ。

 

私は進撃の巨人が好きだ。

幾度となく読み返しているし、1エピソード丸々模写したのも同作が初めてだった。

そんな自分なので、当然自分の絵柄は諫山創さんの影響を受けているだろうと思っていた。

 

(※前提を共有しておくが、私の画力はとても低い。左右反転すると必ず違和感が見つかるような絵だ。そんな自分が口にするのはとてもおこがましい事をこれから言う。堪忍してください)

 

が、とある人に見せたところ「初期の藤本タツキさん*1っぽいね」と言われた。

もちろん藤本タツキさんは好きだが、模写などはしていないし、意識もしていない。

 

また別の人に見せると「伊藤潤二さんっぽい」と言われた。

伊藤潤二さんの絵ももちろん大好きで憧れはするが、模写も特にしていない。

 

この事実を踏まえて,「あなたが影響を受けた作家は?」という質問に立ち返ってみる。

すると、案外この質問が不毛なのではないかという気がしてくる。

 

そもそも質問の強度が低いのかも知れない。

「あなたは〇〇の影響を受けてると思うんですが、ご自分ではどうお考えですか?」とかか?

でもそれだと誘導になるしな……

 

難しい

 

眠いんで寝〜寝る

 

体に無理はさせない。

それが私のモットーです。

そう考えると、なんだかんだ一番影響を受けているのは、水木しげるさんかも知れない。

 

 

 

 

*1:つまり「人魚ラプソディ」以前くらいの頃だろう