今日は久しぶりに全力疾走をした。
全力で走ると気持ちが良い。
走るとは言ってもマラソンとかではなく徒競走……競走でもないか。
ただただ全力で走る。
それだけの行為だ。
50メートル走みたいに、体中の筋肉を行使して持てる限りの最速で走る。
それはどこへ向かうためでもない。
誰かより早くゴールするためでもない。
ただ無目的な行為。
何の意味もないこと。
しかし、そこには確かに全力で走る自分が存在している。
しかも、誰からも、何からも、必要とされることもなく。
走る自分が存在する条件はただ1つだけ。
自分が走ること。
それだけだ。
ただ「走ることを望む自分」がいて、その結果として「走っている自分」がいる。
そこには他者が介在する余地は無い。
いいねも、金も、伴走者も地位も保証も因縁もいらない。
あらゆるものから切り離された状態、それが走ると言うこと。
それはなんて孤独で、なんて素敵なことなのだろう。
申し遅れました。私、橋本陽馬と申します。
週刊コラム『走る』。
当コラムでは走ることの魅力、楽しさ、心地よさを読者の皆様方と共有できればと思っております。
それでは今回はこの辺で。
次回、週刊コラム『走る』
「同居人の生命保険で自宅をジムに!」
でお会いしましょう。