前回投稿したのは持ち込みに行く直前だった。
あれから2ヶ月が経過。
まぁ人並みに色々とあった。
まず持ち込みの話からしよう。
これは行って良かったと思う。
前回の持ち込みがあまりにも話にならない駄作を持ち込んでしまったので、当然、向こうの反応も話にならない的な感じだった。
それでもさすがプロというべきか、話にならない駄作であっても、「こうすれば良くなるのではないか?」という改善案を多くいただけた。
ありがたい話だ。
無論向こうは仕事でやっているのだから当然のことではある。
が、このやり取りのためにこちらは一切身銭を切っていない*1。
そして向こうも金銭を要求することはない。
なんの得にもならない人間のためにここまでしてくれるという事実に対しては、やはり感謝を禁じ得ない。
で、今回は2回目。
前回の汚名をすすぐため*2に赴いた出版社。
しかし……
「お待たせしました〜」
「あっはい(誰?)」
「〇〇は時間が取れませんでしたので、代わりに参りました□□です」
「あっよろしくお願いします……」
というワケで前回とは違う方が見てくれた。
前回の方はもう会うのすら嫌なのか?とか
それで名誉挽回の機会は失われたワケか……とか色々と思ったが、結果的に良かったと思う。
自分の作品の問題点を教えてもらえたし、どういう作劇をしていけばいいあの方向性も少しだけ分かった。
方向性がわかったというのは道筋がわかったと言い換えてもいい。
進むべき道がわかったということだ。
しかし同時に、その道のりが意外と果しないことにも気付かされた。
そしてその道のりはとても狭そうだ。
正直に言って自信をなくした。
今の自分には、この道を貫徹するだけの確信がない。
確信に足るだけの技術も精神性も環境も何ひとつとして胸を張れるものがないのだ。
それでも前に進むしかない。
お前ならできるよなんて言葉は誰も言ってはくれない。
むしろかけられるのは、お前には無理だという言葉だけ。
そして自分自身ですら、自分じゃ無理かもしれないなんて思っている。
ただ朧げな未来像に向かって、駒を進めるしかない。
不安だ。不安極まりない。
こんなことをなぜ長々書くかというと、単純だ。
今年いっぱいで何かしらの兆しが見えなければ就職orバイトをすることになったからだ。
今までのような生き方はもはやできないだろう。
朝は9時起き。起きてすぐにマンガを描く。
昼くらいからは街をうろついて帰宅。
昼食後は本を読んだりゲームやカードで遊んだりしてからまたマンガを描く。
その生活スタイルは、至上だった。
これ以上ないというくらい自分の理想に近い生活だ。
その生活をずっと続けているのではないかというアホみたいな期待もあったが、当然そんなことはなかった。
考えてみれば当たり前の話だ。
水道も電気も、両親が払っている。
実家暮らしとはそういうことだ。
収入がなくても、無様に泣きつけば親が出してくれる。
しかし、それもいつまでも続くことじゃない。
いつかは自分でどうにかしなくてはならないことだ。
とはいえ……どうすればいいのだろうか。
大学の就職課が示すようなテンプレートに乗っ取ればよかったのだろうか?
いや、多分乗っ取ればよかったんだろうな。
自分は就職せず、フリーランスとして働くことを目指していた。
そのためにサイトを立ち上げて運営したり、ライターの真似事なんかをしたりしたが、結局成果は出なかった。
状況を甘くみすぎていたというのと、自分自身の能力を過大評価していたのが原因だ。
自分は自分で考えているほど有能じゃない。
凡庸な石ころでしかないのだ。
気付くのが遅かったということなのだろうか。
もっと早くに気づいていれば?
あるいは、最初から気づかなければ結果は違っただろうか。
ここまで書いておいてなんだが、別にこの現状に悲嘆しているワケじゃない。
世の中にはもっと大きな絶望があるし、もっと大きな無力感がある。
だから石ころなのだ、自分は。
取るに足らないただの些事。
そしてそれしか背負うものがないくだらない人間。
しかしそれで良いのだ。
旅路に大荷物は必要ない。