まだ読んだことのないヨコオタロウ対談記事を見かけたので読む。対談相手は林さんという方でクライマキナのディレクターとのこと。クライマキナ……気になってたけど結局買わなかったヤツだ(^◇^;)
で、まぁつらつらと読んでいたのですがその中に興味深い部分がありました。作家性の正体についてヨコオさんの考察です。
ヨコオ氏: (前略)「前の作品と違うものを作ろう」と思っても、プレイヤーには「似てる」と言われるんですよ。 そこで「何が似てるのか」は自分ではよくわからないんですけど……もしかしたら「許容できないこと」がそうさせているのかもしれません。自分が面白くないと感じたり、「これは意味がない」と思うことは許容できない。そうなると、やっぱり手口が似てくるというか。 それが作家性……逆を言えば「芸風が少ない」ことなのだと思います。 ある意味、反省点でもありますね。本当は毎回違うものを作りたいので。
これにはちょっと膝を打つ思いでした。
「何が好きか」とか「何がやりたいか」みたいな性癖ではなくて「何が嫌いか」とか「何がやりたくないか」という拒絶こそがその人の作家性たり得るのではないか? という考察ですね。
たしかに、毎回違う試みをしていても「前のと似てる!」と言われてしまうならそれはどこかが前と同じという事でしょう。じゃあ「具体的にどこが前と同じなのか?」と問えばそれは「自分が採用しているルール」ということになるはず、という。おもしろい説だと思ったので共有しました。僕もこれからは「何が好きか?」はもちろんのこと、「何が嫌いか?」も意識を向けていこうかなと思います。
何が好きかより
何が嫌いかで自分を語れよ!! ドン!!
とりあえず他作の言葉をゲームでパクるのはきらいです。