反骨精神に満ち溢れた嫌な人間なので、季節ごとのイベントはできるだけやりたくない派です。
が、ちょうど片付けにハマっているので部屋の掃除をしてました。
すると懐かしいものが
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20代30代は懐かしさのあまり悶絶していることでしょう。バトルエンピツことバトエンです。
懐かしい……。
小学生の頃一瞬流行ったことがありました。
当時の5年2組は「バトルエンピツの勝敗が全てを決する」という遊戯王のバトエン版みたいな世界観の元成り立っておりました。
まぁ脚色入ってますが(^◇^;)
そんな教室内で僕は圧倒的な強さを誇りませんでした。
うんぷてんぷを捻じ曲げるような運命力は普通の人間にはないですし。
しかし、それでもそこそこの発言権を持っていました。
その理由は鉛筆をいっぱい持っていたからです。
バトエンじゃなくて普通の鉛筆をです。
これが小学生の不思議なところなのですが、バトエンが流行ったことで、なぜか普通の鉛筆もはやり始めました。
その結果、鉛筆を多く持つものは多くの権力を持つ者として認識されることに。
僕は鉛筆をいっぱい持っていたので、それらを全て学校に持っていくことで発言権を得ていたのです。
これが小学生ド低脳バカの不思議なところなのですが、登校前、僕は鉛筆に「お前たちは道具だ……」と語りかけながら鉛筆削りで先端を尖らせたりしてました。
きっと「よし、じゃあウチにある鉛筆全部持ってくぞ!」と気合を入れて削ってたのでしょう。
しかしなぜ鉛筆に語りかけるのか。
なぜそんないかにも悪者みたいなセリフを吐くのか。
謎は深まるばかりですが、まぁそういうことがありました。
で、この話のオチはシンプルです。
そうやって鉛筆に語りかけて意気揚々と登校したその日、すでに鉛筆ブームは終わっていました。
誰も鉛筆には興味を見せず僕は全ての発言権を失い、権威は失墜したのでした。
タイトルの盛者必衰というのはこれの事です。
決してバトエン自体がどうこうとかではないのであしからず
そんなこんなで、「身の丈にあった振る舞いをしなくちゃいけないな」というのと「悪者みたいなセリフを吐くと悪者みたいな終わり方をするんだな」という二つのことを学びました。
ゴゴゴゴゴゴ……
しかしこの時の僕は知る由もありませんでした。
一つのブーム終結の裏で、新たなブームが胎動していた事を。
次章 『消しピン編』
近日公開予定